40代女性 交通事故より確率が低いと聞いて宝くじを買わなくなった

今から20年くらい前、私が20代のときですが、宝くじを買うことにはまっていた時期がありました。
きっかけは、当時同居していた姉が宝くじにはまって、あんまり楽しそうに宝くじを買っているのを見て、「私も買いたいな。当たるといいな。」と思ったことです。結果は、というと、姉も私も買ったうちの数枚が買った金額の300円で戻ってくるくらいで、全く当たりませんでした。
それでも私は、「宝くじがもし当たったら、何買おうかな。とりあえず、大きい家が欲しい。」とか、楽しい夢を見ていました。そして当時、「趣味は何ですか?」と人に聞かれると、「宝くじを買うことです。」と屈託なく答えていました。それを聞くと、大抵の人は、「そうだよね。買わなきゃ絶対に当たらないものね。」とか、私の夢を壊さないような言い方をしてくれていました。
でも、ある時ある人が、「宝くじの当たる確率って、交通事故に当たる確率より低いらしいよ。」と 私に言いました。それを聞いたとき、ふと私は、「何で私は宝くじには当たるかもしれないと思っているのに、交通事故にはまず遭わないだろうと思っているんだろう。」と、自分の心理が不思議になりました。
例えば、交通事故による怪我にしか対応してくれない保険があっても、私は例えそれが低額であっても、加入しないと思います。病気や死亡の場合の補償もついてきて、初めて保険には加入するのです。それなのに、交通事故より低い確率の宝くじには、なぜか当たると思って、結構な金額を今まで出してきたことに気づきました。人間の頭って、自然と自分の都合のいい方に解釈するものなんだなあ、と思いました。
そんなことを考えたら、なんだか急に気持ちが冷めてしまって、その後は自然と宝くじ売り場に足を運ばなくなりました。
今では、あのとき買った宝くじは、私が夢を見るために必要なものだったと思うので、それはそれでよかったじゃないか、とも思います。
ただ、宝くじはそれ以来一度も買っていません。